〜 手術室看護師のための基礎から実践まで 〜
| 📌 この記事を読むと…
「術式名は知っているけど、何をしているのか正直よく分からない」「医師の会話についていけない」そんな手術室看護師のために、心臓血管外科の手術・麻酔知識を1ページで体系的にまとめました。気になるテーマのリンクから詳細記事へ飛べます。 |
📋 このガイドのテーマ一覧
以下の7テーマに分けて解説しています。
- CHAPTER 1|開胸・基本知識
- CHAPTER 2|大動脈弁手術(AVR・AVP)
- CHAPTER 3|僧帽弁・三尖弁手術
- CHAPTER 4|大動脈・ステント手術(TEVAR・EVAR・AAA)
- CHAPTER 5|冠動脈バイパス術(CABG)
- CHAPTER 6|緊急・合併症対応
- CHAPTER 7|麻酔・止血・参考書籍
| 🔵 CHAPTER 1 開胸・基本知識
まずここから。手術室に入る前に理解しておきたい基礎 |
心臓手術では術式によって切開方法が異なります。「Upper L」「Partial Sternotomy」「MICS」など術式伝票に書かれた略語の意味を理解することで、術前準備の精度が上がります。
| ▶ 心臓血管外科基本知識 開胸方法の種類
全胸骨正中切開から低侵襲小切開まで、開胸方法の種類とメリット・デメリットを解説。 |
| 🟣 CHAPTER 2 大動脈弁手術(AVR・AVP)
最も頻度の高い弁手術。糸掛けや弁縫着の「なぜ」を理解する |
大動脈弁置換術(AVR)は心臓血管外科でも特に頻繁に行われる手術です。ARとASで手技・準備物品が変わる理由、糸の針の向き、スーチャーレス弁の仕組み、そして弁形成術(AVP)まで体系的に学べます。
■ AVR(大動脈弁置換術)の基本
| ▶ 大動脈弁置換術(AVR)AR と AS で違う3つのこと
心筋保護液ルート・ベント・心停止液の違いをAR/ASで比較して解説。 |
| ▶ AVR手術の糸掛けに必要な知識
弁輪部位ごとの針の向き(順針・逆針)を理解するための基礎知識。 |
| ▶ 人工弁縫着方法「弁尖反転縫合法」と「大動脈弁上縫合法」
InternalとSupraの違いを器械出し目線でわかりやすく解説。 |
| ▶ AVR(大動脈弁置換術)の術式が拡大する時とは?
上行大動脈の性状によってヘミアーチ追加になる理由を解説。 |
■ スーチャーレス弁・同時手術
| ▶ 看護師が知っておきたいスーチャーレス弁の知識
EDWARDS INTUITY Eliteの留置方法・適応・禁忌・注意点。 |
| ▶ 大動脈弁と僧帽弁の同時手術(DVR)で注意する3つのこと
2弁同時手術で手術順序と心筋保護が変わる理由を解説。 |
■ 大動脈弁形成術(AVP)
| ▶ AVP(大動脈弁形成術)の基本知識
AVRとAVPの比較と、弁形成術が広まった背景。 |
| ▶ AVP(大動脈弁形成術)の手順
弁輪形成・弁尖形成の手順と使用器械の解説。 |
| ▶ Schafers Caliper 知っていますか?
AVPで使用する弁計測器「Schafers Caliper」の役割と使い方。 |
| ▶ 自己弁温存基部置換術 remodeling法と reimplantation法の違い
AAEに対する2つの術式の歴史と違いをまとめた解説。 |
| 🟢 CHAPTER 3 僧帽弁・三尖弁手術
解剖から合併症まで。弁形成の「なぜ」を理解する |
僧帽弁は複雑な解剖と多様な形成術が特徴です。Carpentier分類や弁尖の番号体系を押さえれば、術中の医師の動きが読めるようになります。三尖弁は「忘れ去られた弁」とも呼ばれますが、近年その重要性が再評価されています。
| ▶ 僧帽弁形成術(MVP+MAP)の基本知識
解剖・Carpentier分類・弁尖の番号体系を図解で解説。 |
| ▶ SAM(僧帽弁の収縮期前方運動)ってなに?
MVP後に起こるSAMの病態・原因・術中確認方法。 |
| ▶ 三尖弁手術の基本知識
治療が軽視されてきた歴史的背景と、現在の治療方針の考え方。 |
| 🟠 CHAPTER 4 大動脈・ステント手術(TEVAR・EVAR・Bentall・AAA)
緊急から待機まで。「ゾーン」と「合併症」を押さえる |
大動脈手術は緊急性が高く、TEVARのゾーン・エンドリーク・デブランチ手技など専門用語が多い領域です。術前カンファレンスで医師が何を話しているか理解できると、準備の質が格段に上がります。
■ TEVARの基礎
| ▶ いまさら聞きにくいTEVARのゾーン(zone)について
Landing Zoneの概念と解剖的分類(Zone 0〜9)を分かりやすく解説。 |
| ▶ 手術室看護師も分かりにくいデブランチTEVARってどんな手術?
Zoneごとのバイパス部位とデブランチTEVARの適応・手術方法。 |
| ▶ ステント治療の合併症 エンドリークって何?
エンドリークのType I〜Vの分類と術中対応の考え方。 |
■ 大動脈基部手術(Bentall手術)
| ▶ Bentall手術介助の基本知識と手順
Composite graftを用いたBentall手術の適応・手順・注意点。 |
■ 腹部大動脈瘤(AAA)
| ▶ 腹部大動脈瘤手術(AAA)の基本知識
解剖・確認事項・術式の選択について基礎から解説。 |
| ▶ 腹部大動脈瘤手術(AAA)one rank upの知識
腎保護・IMA再建判断など応用的な知識をまとめた解説。 |
| ▶ 腹部大動脈切除術(AAA)外回り看護のポイント
術前・術後の足背動脈確認・SPO2モニタリングなど外回り実践ポイント。 |
| 🔴 CHAPTER 5 冠動脈バイパス術(CABG)
OPCAB・on pump・MICSの違いから流量評価まで |
CABGは術式名のバリエーションが多く、「OPCAB」「on pump beating」「MIDCAB」など似た名前が並ぶため混乱しやすい領域です。グラフト採取から吻合評価まで段階的に学べます。
| ▶ 【術式の違い】冠動脈バイパス術(CABG)の手術介助①
OPCAB・on pump beating・on pump arrestの違いと適応を解説。 |
| ▶ 【解剖・グラフトの理解】冠動脈バイパス術(CABG)の手術介助②
冠動脈番号の覚え方とグラフトの種類(LITA・SVG)の特徴。 |
| ▶ 【手順】冠動脈バイパス術(CABG)の手術介助③
グラフト採取から中枢・末梢吻合までの具体的な手術手順。 |
| ▶ 【よく使われる用語】冠動脈バイパス術(CABG)の手術介助④
Sequential吻合・Composite・Intact など術中用語を一覧解説。 |
| ▶ 【流量測定・フローメーター】冠動脈バイパス術(CABG)の手術介助⑤
TTF(Transit-Time Flow)の見方:平均流量・PI・DFの基準値。 |
| ▶ 「MIDCAB」と「MICS-CABG」の違い
低侵襲CABGの歴史と、MIDCABとMICS-CABGの手技上の違い。 |
| 🔶 CHAPTER 6 緊急・合併症対応
急性大動脈解離・AMI合併症・PLSVCなど |
緊急手術では判断と動作のスピードが求められます。病態を理解していると、医師の指示の意味が即座に分かり、安全なサポートができます。
| ▶ 急性大動脈解離で下肢が虚血している時 加温して大丈夫?
解離による下肢虚血の病態と、加温が禁忌になる理由を解説。 |
| ▶ 下肢虚血後の再灌流障害『コンパートメント症候群』どんな病態?
減張切開が行われる病態の仕組みと、看護師が知っておくべき経過。 |
| ▶ 【余裕があれば知って欲しい】急性心筋梗塞の合併症に対する手術
VSP・FWR・PMRなど、AMI合併症手術の種類と準備のポイント。 |
| ▶ 左上大静脈遺残(PLSVC)と3本脱血の関係
なぜ3本脱血が必要になるのか。PLSVCの解剖学的背景を解説。 |
| ⚪ CHAPTER 7 止血・参考書籍
周術期管理の全体像を知る |
手術室看護師が知っておくと役立つ、止血管理のポイント、そして自習に役立つオススメ書籍を紹介します。
| ▶ 心臓手術の止血 フィブリノゲン値とFFP投与
フィブリノゲン目標値・FFP投与量の目安など止血管理の実践知識。 |
| ▶ 心臓血管外科・心臓麻酔のオススメの本
初心者から中級者まで役立つ書籍を厳選して紹介。 |