手術室新人看護師へおすすめの本11選

手術室新人さんへ

手術室看護師は、学生時代に教わっていない手術看護を、知識ほぼゼロの状態から配属後に自分で学んでいかなくてはなりません。その内容は、まず手術看護とは何か?から始まり、何百種類とある器械の名称と使用用途、解剖、術式など多肢にわたります。
そこで手術室看護師はどのような勉強をしないといけないのかと新人看護師さんが持っていたら役立つ本を紹介したいと思います。

手術室看護師が必要な学習内容

1.器械出し看護と外回り看護
まずは、手術室での看護師の役割を理解する必要があります。
器械出し看護では、まず清潔操作が出来るようにならなくてはなりません。衛生学的手洗い方法、滅菌ガウンの着用方法、器械展開の方法など基本中の基本的な知識から、器械と診療材料の名称と用途、術式の理解、解剖など多肢にわたる知識が必要になります。
外回り看護では、術前の情報収集、アセスメント、看護展開、体位、除圧、術中体温管理などの知識が必要になります。

2.麻酔看護
手術を行うためには、必ず麻酔が必要になります。局所麻酔、静脈麻酔、全身麻酔、麻酔に必要なモニターのことなどの知識が必要になります。

3.薬剤
手術室で使用する薬剤は、麻薬、劇薬、ハイリスク薬が多く使用されます。全身麻酔で使用する薬、拮抗薬、麻酔や手術の影響により血圧が下がった時、上がった時、徐脈、頻脈になった時など、手術室で使用する特有のお薬が多くあるので作用と副作用を理解しておく必要があります。

新人さんにオススメの書籍

手術室に配属ですか?!: すごく大事なことだけギュッとまとめて教えます!(2,640円)

写真付きで新人さんにも分かりやすい解説です。
器械出し・外回りそれぞれのポイント、基本的な器械の渡し方や使用方法・手術看護必須の麻酔・モニタリング・薬剤の知識まで、最重要ポイントをギュッとまとめられた1冊です。私は新人教育でよく使用しています。要点がまとめられていて、言葉も理解しやすいのでオススメです。内容は濃くないので4月~8月くらいの初期にはとても役に立つと思います。

先輩ナースが書いた手術看護ノート(2,530円)

                                                     要点が分かり易くまとめてあります。
術前の検査データでは、この項目は手術室では何のために必要なのか簡潔に分かり易くまとめてあります。麻酔についてはもちろんのこと、メジャーな診療科の消化器外科、婦人科、耳鼻科、眼科などの解剖も分かり易くまとめられています。しかし、器械の渡し方など項目はありません。外回り看護の基本を知るには新人さんに1番オススメの書籍です。

NEWはじめての手術看護 “なぜ”からわかる、ずっと使える!(2970円)

手術看護の基本をわかりやすく解説する入門書。イラスト・写真を多用しており、術前訪問、麻酔、体温管理、体位管理、遺残防止などのテーマ別に、看護の手順、観察項目、コツや注意点が丁寧に写真とイラストでまとめてあります。体位の部分と、器械出しについては、非常に分かりやすくなっています。とにかくカラーで見やすくて分かりやすいので1つ1つの手技のポイントや根拠をしっかり理解したい新人さんにとてもオススメです。ただ、こちらの書籍は、『はじめての手術看護』のリニューアル版になります。個人的には麻酔の部分は、前回の方が非常にわかりやすくて大好きでした。毎年新人さんにオススメしていて、分かりやすいと好評の書籍でした。挿管介助の新人教育にも非常に活躍していました。今回は、だいぶ内容が薄くなっています。そこが非常に残念です。

はじめての手術看護―カラービジュアルで見てわかる! できるナースはここからはじめる!やりなおす! (定価2,600円)

 

新版が出版されたので、新品で入手するの出来ないので、気になる方は中古での購入になります。
メルカリにも出ていて、お安く入手できます。出版が2009年なので内容が少し古いです。(使用するお薬など)ただ根拠は変わらないので今でも活躍できます。特に麻酔関係は、どの書籍よりも丁寧に解説されていて、わかりやすいです。良書だと思っていたので、改訂版は内容が非常に薄くなっていたのが残念です。

麻酔看護要点整理―外回り看護師のはじめての1冊 初心者・新人から一人(3,630円)

17人の認定看護師さんが経験から新人の時に欲しかった要点を整理した本です。
新人看護師から1人前になるまで使用できるようになっています。例えば呼吸管理の場合、初心者・新人に必要な知識と一人前になるために必要な知識が分けて書かれています。
カラーではなく文字が多めなので新人さんには、とっつきやすい雰囲気の仕上がりではありませんが、しっかりと学びたい人にはオススメです。

手術看護 術前術後をつなげる術中看護 (5,940円)

 

手術看護認定看護師センターで活躍されている講師が書かれている書籍です。
写真や図も多く使用されていますが、文字が多く、新人さんには内容が難しく感じるかもしれません。唯一アセスメント、看護計画、関連図などの手術室の看護展開が記載されている書籍です。
手術室看護師の基本知識から詳しく記載されており、手術室看護師にとって必要な知識が網羅されている良書です。

決定版! 手術室の器械・器具201: 見分け方・使い方・渡し方のチエとワザがまるわかり! (オペナーシング2017年秋季増刊)(4,400円)

新人看護師で、器械の名称と種類の器械の違いがなかなか理解できない人も多いと思います。
共通器械30種類と9診療科の171種類を、使い方や渡し方のコツをワンポイントで器械の特徴を、写真だけでなくイラストも使って、覚えやすく、見分けやすく解説してあります。
器械出し看護に興味のある人、器械を覚えるのが苦手な人にオススメです。

POWER UP! 手術室の薬剤118: オペナースの?(はてな)をいますぐ解決! (オペナーシング2019年春季増刊) (4,400円)

手術室のお薬を理解するには一番オススメの書籍です。
筋弛緩薬とは何かなど基本知識がイラストで分かりやすく表されていて、お薬のポイントがまとめてあります。そして手術室に必要な薬剤が網羅されており、とにかく分かりやすい!!毎年購入している新人さんが多いです。

オペナースのための“イイトコ取り”解剖図: イラスト&画像で各科の手術がバッチリ! (オペナーシング2018年秋季増刊)(4,400円)

主な診療科(消化器外科、婦人科、整形外科、心臓血管外科、脳神経外科、眼科、耳鼻科など)の解剖をわかりやすいイラストたっぷりで解説してあり、術式の簡単な説明もとても分かりやすいです。解剖図と合わせて術野写真&検査画像もチェックでき、術式のポイントの説明も非常に分かりやすいです。

この書籍は新人さんはもちろんのこと、網羅的に術式のポイントが学習できるのでベテランでも活用出来る1冊です。手順は載っていないので詳しく知りたいき人には物足りないかもしれませんが、術式に必要な知識がギュッと記載されている良書です。15年目の私が観ても勉強になります。

ちょっと難易度が上がるけどオススメの書籍

周術期管理チームテキスト 第4版 (5,500円)

手術室には、麻酔科学会が進めている周術期管理チームという制度があります。
その周術期管理チームの資格を得るために試験を受けます。その試験のためのテキストです。こちらの書籍は辞典のように分厚く小さい文字だらけなのですが、内容がめちゃくちゃ濃ゆくてかなり勉強になる良書です。しかし、新人さんには難しく感じるかもしれませんが、手術室の運営から基本の麻酔、合併症までかなり詳しく書かれています。興味のある人にはオススメですが、新人初期には内容が難しく理解できない可能性があるのでオススメしません。いつか読んで欲しい書籍です。
私は今でもかなり愛用しています。

麻酔科研修チェックノート 改訂第7版(3,960円)

研修医の必読本で昔から不動の人気の書籍です。
研修医ほぼ全員持っています。医師の読む書籍のため新人さんには難しいかもしれませんが、麻酔で必要な知識が全て詰め込まれています。当院の手術室には5冊置いてあります。
とてもオススメの書籍です。
自分のプリセプティーには毎回プレゼントしています。しかし、新人さんにオススメしたら難しいという人が多いです。2年目くらいから書いてある内容が理解出来、活用出来るようになると思います。


イラストレイテッド外科手術 第3版 縮刷版 膜の解剖からみた術式のポイント(11,000円)

どこの施設でも消化器の手術は実施していると思います。
外科医の書籍ですが、イラストがとにかく分かりやすい。どこを剥離するのか、どの血管を処理するのかとても分かりやすいです。
消化器系に興味ある人には必須の書籍です。しかし、お値段が高いので消化器外科に興味があり、どうしても欲しくなった時に購入するのでいいと思います。

いろいろあって何を買ったらよく分からない人は・・・オペナーシング 4月号 (1,980円)

オペナーシングは手術室看護師のための雑誌です。メディカ出版から発売されています。
メディカ出版の書籍は絵や表、写真が多くとても分かりやすいため、新人さんにオススメの書籍です。私は新人の頃1年間オペナーシングを購入しました。2年目も購入していましたが、内容が似ているため1年間購入すれば十分です。増刊号は少々お値段が高くなりますが、とても分かりやすいので興味のある内容の時のみ購入しています。増刊号の場合は消化器や心臓血管外科、整形など診療科ごとの器械出し・外回り完全マニュアルというのもあります。こちらも分かりやすいためかなりオススメです。


もし私が新人で書籍を購入するなら

私は書籍好きなので気になるのはすべて購入してしまいますが、新人の頃はお金がないので厳選する必要がります。そのためもし私が今新人だったらどの書籍を購入するかを紹介します。

1冊だけ購入するなら(この3冊の中から1つ選びます)

最強装備にするなら

しっかりと根拠を持って技術を身に着けるため

分かりやすいお薬の本は必須なため
器械出しには器械への理解は必須。
この器械は何のために使用するのか理解するまで時間がかかるし、興味があるから。
解剖と術式の理解は超必須。
術式が理解できていないと、先輩や医師が話している意味が理解できない。
必要な物品や器械も根拠を持って理解するのが困難になるため。

初めは難しいかもしれないけど看護展開出来ることに憧れるし、その視点をしっかりもって成長していきたいから。
1年目はこれだけの書籍を揃えられたら一通りの手術に対応できると思います。
後は余裕があったら購入したら良いと思います。
足りないとしたら、詳しい術式や手順が載っている書籍だと思いますが、病院によって多い術式や診療科があると思うので必要だったら購入していったら良いと思います。
それと、はじめての手術看護がリニューアルされて、麻酔の部分が少し薄くなってしまったので、また良い書籍が見つかったら追記します。それまでは、中古の「はじめての手術看護」で代用可能です。

まとめ

私は新人の頃、月1万円書籍を購入すると決めていたので多くの本を購入して勉強していました。
しかし新人の頃は給料はあまり多くなく、特に独り暮らしの人には書籍の値段は家計を直撃します。そのため、職場の図書室や手術室に置いてある本を活用することをオススメします。
個人的には、麻酔の本は1冊持っておいた方が良いと思います。それは、麻酔看護は幅広く、ちょっと勉強しただけでは、理解できないことが多いため、疑問に思ったり分からないことを調べれるようにしておいた方が良いからです。
メディカ出版の本は、新人さんに分かりやすくてとてもオススメです。日総研は内容はとても良いのですが、少し難しく感じるかもしれません。2年目以降に購入した方が良いと思います。

新人さんにおすすめの記事

新人教育で使える基礎知識「バランス麻酔」

新人教育の基礎知識 『麻酔導入』

新人教育で使える知識『フルストマック』

新人教育で使える基礎知識『気道確保に必要な解剖』

新人教育で使える基礎知識『声門上器具』

手術室新人教育で使える知識『ダブルルーメンチューブ』

1%プロポフォール(1%ディブリバン®)

手術室でよく使用する薬『デクスメデトミジン(プレセデックス®)』

手術室で良く使用する鎮静薬『ミダゾラム(ドルミカム®)』

新人教育で使える基礎知識『スガマデクスナトリウム(ブリディオン®)』

 

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