手術室新人教育で使える知識『ダブルルーメンチューブ』

手術室新人さんへ

分離肺管理で使用するダブルルーメンチューブを新人さんに行っていると、だんだんこんがらかってきませんか?私は説明しながら、構造が通常の気管内チューブより複雑なため理屈は分かっていたもだんだんこんがらがって、分からなくなってきます。

ダブルルーメンチューブとは?

・分離肺換気を行う時に使う専用の挿管チューブです。
・分離肺換気を行うためには、ダブルルーメンチューブ(DLT)と気管支ブロッカー(BB)を用いる方法があります。
・ダブルルーメンチューブは、現在気管粘膜を損傷しにくいブロンコキャス®がよく用いられています。

適応手術は?

・呼吸器外科   : 肺切除術
・消化器外科   : 胸部食道癌手術
・心臓血管外科  : 胸腹部大動脈瘤人工血管置換術、下行大動脈瘤置換術、MICS手術

ダブルルーメンチューブ基礎知識

ダブルルーメンチューブは、右用と左用がります。それぞれの特徴は以下の通りです。

 

挿管時に準備するもの

①左用のダブルルーメンチューブ(ブロンコキャス®)
(男性37Fr 、女性35Fr 小柄な女性は32Fr)
②気管支ファイバースコープ(2.4mm)、
③チューブクランプ用鉗子

挿入手順

分離肺換気のチューブってどんな構造?

・左用のダブルルーメンチューブ、ブロンコキャス®の場合

カフの構造

空気が流れる構造

クランプ鉗子で左右が独立して換気できる事を確認する方法

*左用のダブルルーメンチューブ(ブロンコキャス®)使用の場合*

●両方のカフ(白カフ、青カフ)を膨らませている状態●

●白カフのみ膨らませている状態●

 

手術中はアダプターを付けて麻酔器回路に接続するので両肺換気をしています。
必要な時にクランプをして片肺換気を行います。

 

手術終了後はどうなる?

・肺の手術など術後抜管して帰室する場合は、白カフと青カフ両方の空気を抜いて抜管するので普通の気管チューブの抜管はあまり変わりません。

・心臓の手術などは術後挿管のまま帰室します。その場合は、ダブルルーメンチューブのままでは気管抵抗が大きいため、術直後に通常の気管チューブに入れ替える事が多いです。

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