声門上器具とは?
・声門上器具は、気管内チューブとフェイスマスクの中間的な存在で、気管のチューブを挿入せず、チューブがついた小さなマスク様の器具を喉頭部に留置することによって換気する器具の総称です。
・1983年に開発されたラリンアルマスクエアウェイ(LMA)によって一般的になりました。
適応の手術は?
施設や麻酔科医の判断に委ねられることが多いですが、一般的の条件は以下となります。
- 3時間以内の手術
- 出血等術中の意図せぬ事象が少ないと考えられる症例
- 仰臥位の症例
声門上器具利点は?
- 筋弛緩薬を使用せずに、または最小限の使用量で挿入できる
- 喉頭展開に伴う血行動態の変化がほとんどないこと
- 喉頭展開に比べて挿入手技を習得しやすいこと
- 上気道閉塞(舌根沈下、軟口蓋による鼻腔閉塞、喉頭蓋による喉頭閉塞)時、換気可能。
- 気道反射を誘発しにくい
声門上器具の欠点は?
- 逆流した食道・胃内容物の誤嚥を防ぐことができない。
- 喉頭痙攣など声門が閉鎖したり、外部からの圧迫などで気管が閉塞すると換気できない。
- 陽圧換気の時に気道内圧が高いと、器具周囲から麻酔ガスがもれてしまう。
声門上器具ってどこに入っているの?
喉頭にフィットするように挿入されています。
i-gelとラリンジアルマスクの違いは?
動画
声門上器具の基本
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