【経験談】看護学士 学習成果を書くまでの道のり

放送大学

レポートを書くのに苦手だと思っている人は多いのではないでしょうか?私もその一人で上司にレポートを添削してもらった時に「文章になっていない」と注意されていました。レポートを書いた経験は、ファーストレベルを受講し5回レポート提出を行った程度です。通常のレポートは2000字程度ですが、学習成果はA4判ワープロ用紙10枚から17枚で1万2千~2万文字を書かないといけません。そんなに長いレポートを書いたことがなかったのでどのように書いたらいいのか分からず、学習成果を書くことが出来るのか不安でした。

私の学習成果提出までのスケジュール

3月 放送大学卒業
4月 ナースがもっと簡単に看護大学卒になれる本を熟読
5月 テーマ選定
6月 文献検索と文献の読み込み
レポート構成の決める
7月 レポート作成開始
8月 レポート完成
申請に必要な書類の取り寄せと作成
9月 手数料の支払い
データ入力・書類の送付
12月 試験

一番難渋したのはテーマの決定

テーマを決めるのにかなり時間がかかりました。

手術室経験しかないので手術室に関連したものになります。看護のレポートなので医療に近いものはダメです。

いろいろ悩んだ結果、CS委員会でナラティブを担当していたため経験をまとめることにしました。私が選んだテーマは「手術看護教育におけるナラティブの必要性」です。

レポートの構成を考える

テーマが決まったらどのように書いたらいいのか悩みました。

試しに書いてみたら文章がだらだらと長くなり、章を変えたのに同じようなことを繰り返し書いていたり、上手く書き進めることが出来ませんでした。

 そこで、以前職場の勉強会を受講したときに「レポートの書き方:飯野先生」で紹介されていた文章を書くときのテクニックを活用しました。

そのテクニックは、「論理的思考3-3-3ロジック」です。

方法はテーマを元にして、具体的にどうゆうこと?とロジックツリーで第3段目まで落とし込んでいけば、カテゴリーができてそれを元に文章を書いていけば重複を避けれて自分が言いたいことを整理するのに役立ちます。

私のレポートの構成

私の場合のロジックツリー 「手術看護教育におけるナラティブの必要性」

上記のロジックツリーをレポート風に構成すると以下のようになります。

第1章 はじめに

第2章 手術看護教育について

    第1節 手術看護と専門性

    第2節 看護師養成機関による手術看護教育の現状

    第3節 手術室現場教育の現状

第3章 ナラティブが持つ力

    第1節 ナラティブとは

    第2節 ナラティブを展開する効果

    第3節 ナラティブと経験学習

第4章 手術看護に対してナラティブの有用性

    第1節 手術看護実践を言語化する重要性

    第2節 術中急変対応のナラティブ 

    第3節 術中死をした家族説明同席時のナラティブ

第5章 まとめ

第6章 引用文献、参考文献

私がこのレポートで訴えたかったのは、手術室でナラティブを行う事でどんなメリットがあるからナラティブをすることがいいよということです。
第1章では手術室看護は学生の時にほとんど学ぶことがなく、就職してから現場教育がメインとなるということ、そして現場教育の現状を3節に分けて説明しています。

第2章では、ナラティブとは何か?ナラティブを行うメリットについて説明しています。

第3章では、手術室でナラティブを行う事のメリットについて、第1節では文献を用いての説明、第2節と第3節は実際に当院で行ったナラティブ事例を紹介し、どのような効果があったかを説明しています。

学修成果を書くのに参考にしたレポート

「論理的思考3-3-3ロジック」を思い出してからもう一度『ナースがもっと簡単に看護大学卒になれる本』の第8章そして私たちはこのレポートで合格した。を読んでいたら、P209小杉秀之さんのレポートが私と同じ構成で書かれていました。

小杉さんのテーマと構成は以下の通りになっています。

テーマ:精神科看護におけるロールプレイ演習の必要性

第1章 はじめに

第2章 コミュニケーションの重要性とロールプレイについて

    第1節 精神科のコミュニケーション技術の重要性

    第2節 ロールプレイとは

    第3節 ロールプレイの意義

第3章 ロールプレイ演技教育の現状と考察

    第1節 看護養成機関による看護学校へのロールプレイ演習の現状

    第2節 精神科看護師のロールプレイ研修について

    第3節 調査を行っての考察

第4章 精神科看護師の対人援助技術と教育

    第1節 精神看護学の内容について

    第2節 精神科看護師のロールプレイ研修の義務化の提言 

    第3節 ロールプレイ研修の義務化についての考察

第5章 まとめ

そのためこのレポートを参考にしてレポートを書き進めていきました。

学修成果は1か月程度で書けた

必要な文献を集めて、読み込んで引用できそうな文章を集めてまとめた後に学習成果を書き始めました。平日に3時間、休日に8時間レポート作成に集中して1か月程度で完成しました。
私は職場の上司に見てもらったりはしていませんが、医療関係者ではない姉に完成したレポートを添削してもらい誤字脱字、意味が通じない文章を指摘してもらいました。自分で何度も読んでもどうしても見落としてしまうので、誰でもいいので読んでもらうのがいいと思います。

まとめ

レポートを書く方法はいろいろあると思います。私のように長文のレポートを書くのに慣れていない人にとって、頭の中だけで整理していくのは無理だと思います。

そのため、この方法は自分の言いたいことをカテゴリーに分類していくことができるので重複しにくいです。

そして、第1章から第6章までと節を合わせると、12項目に分かれます。そうすると一つのカテゴリーについて最低1ページ書くと合計で12ページになるという計算になります。これは長文のレポートを書いたことのない人にとっては分かりやすい目安になりとても書きやすかったです。

ナースがもっと簡単に看護大学卒になれる本は絶版しています

以下の記事に詳しく書いています。参考にしてみてください。

 

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