EVARやTEVARの手術介助についていて、ステントが留置された後に造影を行い、どこから造影剤が漏れているかを確認して「タイプワンだからもう一回バルーンしよう」や「ステント追加しよう」など医師が話している場面がありませんか?
「漏れてるんだなー」なんて思っている人もいれば、しっかり理解できている人もいると思います。先日、久しぶりにステント手術に付いた時に、意外な事がありました。
麻酔科の医師から「今タイプⅠとか言っているけどどうゆうのがタイプⅠ?」と聞かれました。麻酔科の医師でもエンドリークをよく知らない医師もいるんだなー。と驚きました。
せっかくステントの手術につくならエンドリークは知っていた方がカッコイイと思います。
エンドリークとは?
エンドリークは、ステントグラフト留置後に大動脈瘤内へ血液の漏れがある状態で、
瘤とステントグラフトの間に血液が持続する状態と定義されています。
どこから血液が入ってきているかで分類されています。
エンドリークの分類
TypeⅠ

ステントグラフトと大動脈の接合部でのリーク。
Ia:グラフトの近位部
Ib:グラフトの遠位部
TypeⅡ

瘤内への大動脈分枝からの逆行性血流によるリーク。腰動脈、肋間動脈など
IIa:1つの分枝から
IIb:複数の分枝から
TypeⅢ

グラフトの構造的欠陥から漏れる。
IIIa:ステントグラフト-ステントグラフト接合部のリーク
IIIb: グラフトの編み目の亀裂やグラフト損傷のリーク
TypeⅣ
グラフトのPorosity(ポロシティ)(多孔性による染み出し)
TypeⅤ
明らかな血流を認めないが瘤が拡大〝endotension″(エンドテンション)と呼ばれる。
エンドリーク発生率と注意が必要なエンドリーク
ステントグラフト内挿入後にエンドリークは10~20%発生すると言われています。
Type Ⅱ、Ⅳは予後への影響はあまりないと言われています。
TypeⅠ、Ⅲは問題になります。瘤拡大や破裂をきたすことがあるため、適切な追加処置を考慮します。
再度のバルーンによるtouch upや追加のステントグラフトなどの処置が必要となります。
経過観察でのエンドリーク
主に造影CT検査により診断します。
一般的に経過観察で、ステントグラフト内挿入術後に動脈瘤が5~10mm以上増大した場合に、エンドリークに対する追加処置が必要となる場合があります。
画像は、2014 ESC Guidelines on the diagnosis and treatment of aortic diseases. eur heart Jより引用しています。

