新人さん退職。たかが挨拶、されど挨拶

新人教育

4月に入職した手術室の新人さんのうち1名が退職してしまいました。

手術室に根強く残る挨拶問題と2年目看護師とのトラブルが原因だったようです。

みなさんの職場では、一緒に手術につく時の先輩への挨拶はどうされていますか?

指導看護師への挨拶問題

当院では、私が入職した時から前日に、一緒に手術介助に入る先輩に必ず挨拶をしないといけないと、先輩に指導され必ず挨拶または、メッセージを書くという暗黙のルールがありました。数年前から、時間外に先輩が手術についていたら、話しかけられる状況になるまで待ったり、メッセージやお手紙は廃止にしていました。

そしたら、知らない所でチームを移動する時は、現チームと移動するチームスタッフ全員に挨拶をしないといけないという暗黙のルールがあったそうです。いつから始まったルールなのか分かりません。現チームの人には「お世話になりました。」と次に行くチームには「よろしくお願いします。」と合計20人以上に1人づつ言って回るなんて大変ですよね。しかもみんな帽子とマスクをしているので、先輩の名前と顔が一致するまで誰が、新人の頃は、誰だか覚えるまで時間がかかったと思います。誰が言い出したのか謎ですが、挨拶問題はいろいろ改善しても次々に問題が起きてしまします。挨拶はした方が良いという防衛本能から生み出されてくるのかもしれません。

ただ、情報共有のコミュニケーションは大切です。新人さんと毎回同じ指導者がつくわけではないので、同じ手術に何回ついたのか、何は出来て、何はしたことがないのか、どこが不安なのでよく見ていて欲しいのかを事前に知らないと、出来ることなのに先輩がしてしまったり、同じような説明を何回もしたり、逆に出来ないことを先輩が見ていないところで勝手にしてしまい、滅菌物を不潔にしたり、麻酔科医師を怒らせていたりなど、さまざまな問題が起きてしまします。そのため、コニュにケーションは必要ですが、ただ『明日一緒に手術につきます。よろしくお願いします。』を言うために長時間待つことは必要ではないと思います。

しかし、先輩看護師の中では挨拶がなかったからと機嫌が悪くなる人や、何も聞いてないから知らないという人もごく一部にいます。でもその気持ちも分からなくもないです。挨拶して、一生懸命な新人さんには愛着がわくので、指導する側もいろいろ世話を焼きたくなるし、「よろしくお願いします」と言われたら、「よろしくしてあげよう!」という気持ちになります。しかし、強制するのは良くないと思います。自分から後輩に「明日よろしくね!不安なところはある?」と聞いてくれるような、大きい懐で包んでくれるような先輩看護師がもっと増えてくれたらいいなと思います。

新人と2年目看護師問題

新人と2年目看護師との関係は問題が起きやすいです。昔は、新人さんが一番話しかけやすく、質問しやすいのが2年目看護師でした。しかし、最近は年齢の離れた先輩の方が新人さんに配慮をして話しかけていることもあり、いろいろ聞きやすいという意見もよく聞かれます。現在の2年目看護師は大きく3タイプに分かれているように感じます。1.面倒見の良いお姉ちゃんタイプ 2.声を掛けやすいおっとりタイプ 3.2面性のある要注意タイプです。

1.面倒見のよいお姉ちゃんタイプは、新人さんへ積極的に声掛けをして分からないことは教えてあげ、よく新人さんの世話を焼いてくれます。ちゃんと仕事が出来、余裕がある人に多いように感じます。

2.声を掛けやすいおっとりタイプは、癒し系で後輩から声を掛けやすいタイプで、物品の場所や部屋づくりなど基本的な質問をしやすいタイプです。仕事はバリバリこなすタイプではなく、どちらかというと成長がゆっくりな人に多いように感じます。

3.一番厄介なのが、2面性のある要注意タイプです。先輩や上司にはニコニコ返答したり、態度は良いですが、後輩に対して態度が悪く、先輩や上司の知らないところで傷つくような暴言を吐いていたり、新人さんがいる休憩室や更衣室で新人さんの悪口を話しているタイプです。本人自身インシデントが多く、仕事はどちらかというとまだ出来ない方ですが、プライドが高い人に多い感じがします。ただ、このタイプは厄介で新人さんからの証言が上がらないと、上司は気づきにくい点です。新人さんとしっかりコミュニケーションを取って話を聞いてないと、蓄積されたストレスである日突然職場に出て来れなくなった新人さんが今までも何名かいました。休憩室や更衣室の新人さんの悪口は禁忌です。悪口ではなくても、つい話してしまう事もあると思いますが、聞く人によっては悪口や批判だと捉えてしまう人もいるので気を付けないと思います。

2年目さんは、まだ成長発達段階のため、後輩から抜かれたくないという思いや、焦り、今まで手取り足取り世話をしてくれていた先輩看護師が一気に新人さんへといってしまう不安もあるのかもしれません。新人さんだけではなく、2年目さんもしっかり見ていかないといけないなと考えさせられました。

メンタルケアって本当に難しいですね。

もう無理だと思ったら転職を視野に入れることは大切です

1年に1人は必ずメンタルでお休みする新人看護師さんがいます。
1週間~1ヶ月からお休みして復帰できる人もいれば、そのまま退職になる人もいます。
頑張りたいと思えば、職場の上司は必ず力になってくれると思いますが、もうダメだと自分思ってしまったら復帰するのは困難です。そもそも手術室が嫌だと思う人は、早めに部署移動をお願いするか、無理なら転職を視野に入れることが必要です。
転職がハードルが高く、職場の人には相談しにくいと思う人は、転職サイトに登録して相談してみるのも転職の手段になります。数ある転職サイトの中で、一番評判がいいのは看護師の転職サポート マイナビ看護師  です。

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