手術用ガウン・ドレープ『AAMIレベル』

日常のできごと

コロナの影響で、いろんな物品が不足しています。
マスクが一番最初に不足し、制限がかかりました。
目の防護具は現在も品薄になっています。

麻酔関連の物品もいろんな病院が急に買い占めが発生しているようで納品が遅れています。
MACグラスの電池はイタリア製で納品がされていません。大切に使わないといけないですね。

次はガウンやドレープが不足すると言われています。メーカーにもよると思いますが、インドネシアで製造されているものは、インドネシアが国外の輸出禁止がでていて国内の在庫がなくなると納品がされなくなるとのことです。
滅菌ドレープと滅菌ガウンが無くなると手術が出来なくなるので手術室にとっては死活問題になります。そこでリユースのガウンやドレープへ移行する事が話し合われています。
今まであまり気にせずに使用していたガウンやドレープですが、レベルというものがあります。
なんとなく知っていましたが、医師からいろいろ質問されますが質問に答えれるほど知識がないので調べました。

手術用ガウンとドレープを使用する目的

・ SSI(手術部位感染)予防のため

・ 医療従事者の安全を確保するため

米国CDCの「SSI (手術部位感染)予防のためのガイドライン」手術用ガウン・ドレープ

・術野を感染の潜在的な原因である細菌から防御するのに有効

・医療従事者が感染性物質に暴露する危険性を低減する

・体液およびウイルスに対して不浸透な素材を用いるべきである

SSIリスクおよび医療従事者への感染を予防する対策として手術手技や手術時間、予測される出血量等に応じて必要なバリア性を満たした手術用ガウン・ドレープを適切に選択、使用することが大切です。

AAMIレベルとは?

米国医療機器振興協会:AAMI(Association for the Advancement of Medical Instrumentation)が定める、ガウンやドレープ等のバリア性能を4段階で示した世界的な基準です。
AAMI(エイミー)とは、医療機器の適切な使用方法の理解を高めることを目的とした米国の機関です。手技や予測される手術時間、血液量などを基準にドレープのレベルが4段階に分かれています。
レベル1が最低レベル段階が上がるごとに防護レベルが上がります。レベル4が最高レベルで、出血や浸出液が腕や腹部に全く染み込んでこないレベルです。

実際はどのガウンを使用しているか?

レベル1から4までありますが、当院ではすべてのレベルを入れてはいません。
レベル4:心臓血管外科と整形外科のクリーン症例と人工物を挿入する症例
レベル3:上記以外の症例
で分けていました。コスト的には症例に合わせてレベルを分けた方がいいのだと思いますが、
症例ごとに考えてガウンを選ぶのは大変だなと思いました。
マスク付きが一番防護レベルが高いと勝手に思い込んでいましたが、素材の問題なのでマスク付きか、マスクが付いていないだけではレベルを分けれるわけではないと知りました。

新型コロナウイルスの対応で業務が増えたり、変更することが多く大変だと思います。早く終息して日常に戻ることを願っています。

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